導入事例
不二総合コンサルタント株式会社 様
年間200橋の橋梁点検で、現場記録から調書作成までを効率化
- 会社名
- 不二総合コンサルタント株式会社
- 主な点検対象
- 橋梁、トンネル、道路付属物、農業施設(管路等)、河川施設(堤防等)
- 橋梁点検従事者数
- 6名
課題
- 紙の野帳や写真整理が残り、現場後の内業負荷が大きかった
- 記録方法が統一されず、表記ゆれや手戻りのリスクがあった
選定理由
- 専門用語をリスト選択でき、記録品質を標準化できる
- CSV出力により、調書作成や社内マクロとの連携がしやすい
効果
- 写真と記録の紐付けにより、データ整理の手間を削減
- 年間200橋規模で、将来的に大幅なコスト削減を見込める
不二総合コンサルタント株式会社様は、橋梁をはじめ、トンネル、道路付属物、農業施設、河川施設など、さまざまなインフラ構造物の点検を行っています。
従来は紙の野帳やタブレット、スマートフォンアプリを併用しながら記録していたため、現場後の写真整理や調書作成に多くの時間がかかっていました。Waymark Noteの導入により、現場記録と写真の紐付け、CSV出力による後工程との連携を進め、現場と内業の両面で効率化を実感されています。
導入前の課題
現場ではどのように野帳記録を取っていましたか?
- ① アナログ・タブレット併用方式
- 紙の野帳へのボールペンによる手書き、またはタブレット端末を用いてPDFデータ上に直接記録する方法。ひび割れや損傷の状況・寸法等をその場で書き留め、別途デジタルカメラで撮影した写真と事後に紐付ける運用を行っていました。
- ② スマートフォン専用アプリ活用方式
- スマートフォンの専用アプリを使用し、損傷写真・損傷位置・損傷程度をその場で一括して紐付けて記録する方法。
ベテラン社員は従来からの手法に慣れ親しんでいることから①の方式を、デジタル機器の操作に習熟した若手社員は②の方式を採用するケースが多く、現場内で記録方法が統一されていない状況にありました。
①の方式は、写真との事後紐付け作業が発生するため、内業における作業工数の増大という点で効率性に課題がありました。一方、②の方式は現場での記録効率の向上が期待できるものの、アプリ操作に不慣れな場合は現場作業そのものが停滞するリスクがあり、必ずしも効率改善に直結しないケースも見られました。また、後続の調書作成業務とデータが連携されていないため、内業全体を通じた業務フローの観点からは費用対効果が十分に得られていないという課題もありました。
繁忙期はどのような状況でしたか?
繁忙期においては、複数現場が同時並行で進行するため、近日中に内業担当者へ成果物を引き渡せるよう、現場作業終了後に点検員自らが野帳の内容整理および写真の仕分け・紐付け作業を行っていました。その結果、点検員は帰社後も野帳整理・写真管理といった内業作業に追われ、慢性的な残業が発生する状況にありました。時間の制約もあり、ヒューマンエラーが生じやすい状況でした。さらに、内業担当者は現場状況を直接把握していないため、こうしたエラーを発見・判断することが困難であり、誤りに気づかないまま調書作成が進んでしまうケースも発生していました。その結果、後工程での手戻り作業が生じ、工期管理・品質管理の両面において、厳しい状況が続いていました。
選定理由と導入時の不安
Waymark Note導入の決め手になったものは何ですか?
既存の点検写真アプリと比較してコスト面でも優位性があったことも選定理由のひとつですが、中でも特に大きな要因は以下の2点です。
- ① 専門用語のリスト選択による記録品質の標準化
- 従来の手書き記録では、点検員の経験や習熟度によって表記のばらつき・記載漏れ・誤記が生じやすく、それが内業段階での手戻り作業の主要因となっていました。本システムでは損傷名称や部材名称等の専門用語をリストから選択して入力できるため、経験年数やデジタル機器への習熟度に関わらず、誰が記録しても一定の品質を確保できる点に大きな魅力を感じました。
- ② CSV形式によるデータ出力と後工程への連携
- 従来の運用では、内業担当者による点検データの入力作業が常態化していました。本システムはメモデータをCSV形式で出力できるため、後続の調書作成業務へそのままデータを活用することが可能となり、調書作成の効率化が実現可能と判断しました。
本システムの本質的な価値は、単なるデジタル化にとどまらず、現場記録から調書作成までの業務フローを一貫して効率化できる点にあると考え、導入を決定しました。
導入前に懸念していた点はありましたか?
導入前に最も懸念していた点は、現場作業員のITリテラシーに関する問題です。当社の点検員は50代以上のベテラン社員が相当数を占めており、デジタル機器の操作に不慣れな人員が多い実情がありました。そのため、「タブレット端末を導入しても、現場で実際に活用されないのではないか」という懸念や、習熟するまでに相当な教育期間を要するのではないかという不安を抱いていました。
しかし実際導入したところ、本アプリは操作フローがシンプルに設計されており、複雑な操作を必要としないため、大きな混乱は生じませんでした。また、ベテラン点検員は橋梁点検に関する専門知識・現場経験を豊富に有しているため、損傷名称や部材名称のリスト選択といった操作においても、知識面での障壁は少なく、想定よりも短期間で実運用レベルに達することが出来ました。
現場と内業での変化
実際に使用された点検員の反応はどうでしたか?
iOSに互換性がある仕様は操作性に優れており、タッチやスワイプといった動作がやりやすいと感じました。また機能性としても、基本入力がプルダウン化しており、カスタムもできるのは良い点だと感じました。綺麗な野帳を作成することができますが、プルダウン化しても時間を要しています。
写真と記録の紐付け機能は、現場でどう役立っていますか?
紐づけ機能がこのアプリの一番の長所だと考えてます。写真位置を落としたところの写真番号から写真を探さなくてもよく、電子データでリンクしているので対応する写真へ飛んでくれるのが単純でありながらも一番わかりやすい方法だと思いました。
内業の作業に変化はありましたか?
出力形式の1つにCSVデータがありますが、これは弊社が最近CSVデータを利用したマクロの活用をおこなっている関係で、弊社好みの整理ができています。具体的には写真データのリネーム、写真台帳にCSVデータの情報を任意の場所に転記といった活用ができています。これによりデータ整理は不要となり、簡単な写真台帳であればすぐに作成することができるようになっています。
手書きメモの運用に戻れますか?
記載した内容は電子化(CSV)しているため現場作業の野帳記録に無駄が少なく、内業効率は大きく上がっています。また現場効率も、紙では風による弊害や、1日で複数の橋梁を点検する場合は点検調書だけで手持ちの量が増えるため、向上しています。
以上より、紙による利点は少ないため、電子野帳を積極的に使う方針で考えてます。
導入効果と今後の活用
導入効果について、具体的な数字で教えてください。
アプリ導入による作業時間削減効果を以下の3ケースで比較します。
- ① アプリを使用しない場合(従来手法)
- ② アプリを使用した場合
- ③ アプリを使用し調書マクロと連結させた場合
■ 1橋あたりの実作業時間(橋長30m、1径間の鋼桁橋を想定)
| 区分 | 現場作業 | 内業作業 | 合計 |
|---|---|---|---|
| ① 従来手法 | 1.0日 | 2.0日 | 3.0日 |
| ② アプリ使用 | 0.8日 | 1.8日 | 2.6日 |
| ③ アプリ+マクロ連結 | 0.8日 | 1.0日 | 1.8日 |
■ 年間200橋実施した場合の作業日数
| 区分 | 現場作業 | 内業作業 | 合計 | 削減日数 | 削減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 従来手法 | 200日 | 400日 | 600日 | ― | ― |
| ② アプリ使用 | 160日 | 360日 | 520日 | 80日 | 13% |
| ③ アプリ+マクロ連結 | 160日 | 200日 | 360日 | 240日 | 40% |
弊社では年間約200橋の橋梁点検を実施しています。年間200橋すべてを内製化した場合、上記の作業工数削減率をコスト換算すると、現時点で約300万円のコストダウン、将来的に調書作成のマクロ化を実現した場合には、約850万円のコストダウンが見込まれます。
Waymark Noteはどんな業務に向いていると思いますか?
橋梁点検をはじめ、各種インフラ構造物点検に有効と思います。また、点検作業だけではなく、現地踏査等の計画段階においても有効なツールと捉えています。
まずは無料でお試しください
無料プランで、Waymark Noteの基本機能をお試しいただけます。
クレジットカード不要、いつでも解約可能です。