TOP導入事例通信ビルの外壁及び鉄塔維持管理効率化に向け全天候型自動航行ドローン「Sunflower Labs Beehive System」の実証実験を実施

2023.01.19

通信ビルの外壁及び鉄塔維持管理効率化に向け全天候型自動航行ドローン「Sunflower Labs Beehive System」の実証実験を実施

NTTコミュニケーションズ様の主催するオープンイノベーション施策であるExtorch2021にて、
JIWの提案する”Sunflower Labs Beehive System”による完全自動な設備点検技術を採択いただき、サービス化に向けて実証実験を行いました。

目視による点検はコストが高く、視認範囲にも限界が

これまでNTTコミュニケーションズ様の通信ビルや鉄塔は、現地に人を派遣し目視等により年に1度の定期的な点検を行っておりました。

外壁に関しては、目視による簡易点検を基本としているため、人の目では視認が難しい箇所にあるボルトのゆるみやコンクリートのひび割れなど、様々な変状を網羅的に把握するには多くの時間とコストがかかっておりました。

また、鉄塔の目視点検はハーネスを装備した点検技術者が実際の設備にて昇降する必要があり、常に落下リスクと隣り合わせの危険作業となっておりました。

更に、今回の実証実験の実施場所である西日本圏内の通信設備ビル周辺は、常に海からの強い風が吹き、鉄塔は外側から雨風の影響を受けるため昇降作業での外らの目視点検が行いにくく、鉄塔内部からの点検が中心となり、人の視認できる範囲には限界がありました。

最新鋭のドローンポートシステム導入により課題を一網打尽に

当社では、上記課題を解決するべく、事前に飛行プランを作成するだけで自動的に点検を代行してくれる全く新しいドローンソリューション確立に向けて、実際のビルを使った実証実験に全天候型自動航行ドローンであるSunflower labs社製の”Sunflower Labs Beehive System”を導入いたしました。
当システムは急速充電機能を有しているため、短期間での巡視が可能であり、設備点検以外にもビルに侵入する不審者の監視などにも活用ができ、適用範囲が非常に高いソリューションとなります。

Sunflower Labs Beehive System

JIWとの共創を通じてどう思われたか

NTTコミュニケーションズ様コメント

今回の試験を通じて、ドローンボックスを使った新たな設備点検の営みが夢物語でなく、実現性の高いものだと実感することが出来ました。

また、Extorch2021での中間報告会では本件が審査員特別賞を受賞するなど、多くの審査員をはじめとする関係者の共感を生むことが出来ました。

このことからも、今回の取り組みの注目度の大きさや、意義、実現への期待を示すことが出来たのだと思います。今後も先進的な取り組みの実現に向けて、頑張ってほしいと考えます。

ドローンポートの利活用の幅を拡大し、低コストかつ安心安全なシステムの構築へ

全天候型である”Sunflower Labs® Beehive System”は、多雨地域のみならず雪が多く降る地域等への配備も可能となります。

NTTグループは、今回の通信ビルや鉄塔以外にも、橋梁添架管路や山中の無線設備、電柱、マンホールなど様々な設備を保有しており、今後更なる利活用の拡大が期待されます。

単一の設備を見るだけではコストと導入費用の収支バランスが取り辛い場合も、同一ドローンシステムの活用により、周辺設備の点検やビルの警備や巡視等をあわせて行う事で、1つ1つの設備点検にかかるコストを削減することは可能です。

当社ではこのシステムをシェアリングドローンプラットフォームと呼び、更に安全や安心に配慮したシステム開発、サービスの実現に向けて日々邁進してまいります。