TOPトピックス「全方向水面移動式ボート型ドローンを用いた溝橋点検支援技術」が国土交通省”点検支援技術性能カタログ”に掲載

「全方向水面移動式ボート型ドローンを用いた溝橋点検支援技術」が国土交通省”点検支援技術性能カタログ”に掲載

 この度、桁下空間が狭い橋梁(溝橋)の点検に適した全方向水面移動式ボート型ドローンを用いた溝橋点検支援技術を開発し、令和4年9月に更新された国土交通省「点検支援技術性能カタログ」の画像計測技術の新技術として選定、掲載されましたのでお知らせいたします。

1 背景

 当社はこれまでNTT西日本グループの設備点検において、桁下の空間が狭くドローン(無人航空機)では進入できないようなケースに対応するべく、ドローンの制御技術を応用した全方向に移動可能な水面移動式ボート型ドローンを独自開発し、業務において活用してきました。

 一方、全国で行われている橋梁本体の点検現場においては、国内の橋梁約72万橋のうち、11%の80,164橋が溝橋と呼ばれる狭隘な構造となっている橋であるとされ、これら溝橋の作業効率化のための新技術が求められていました。

 これまでの溝橋の点検においては、ゴムボートを利用したり、作業者が胴長やウェットスーツを着用し溝橋内部へ直接入り点検する等、作業効率も決してよくなく、また危険を伴う作業となっておりました。また、作業員が直接内部へ入っても、空間が狭すぎ、点検が実施できない橋梁も多く存在していました。

 このような背景より、当社がもつ水面移動式ボート型ドローンの技術を活用し、溝橋の点検を安全かつ効率的に行う機体の開発に至り、当該技術が性能カタログに掲載される運びとなりました

国土交通省 報道発表資料

国土交通省 点検支援技術性能カタログ 画像計測技術 ※橋梁3 P84に掲載

2 機体の概要とサービス

■機体の概要

 桁下空間の狭い箇所(最小 横幅1.5m、高さ50cm)に侵入可能なカメラ付ボート型ドローンであり、点検作業員や通常ドローンでは点検困難な橋梁にて活用が可能です。水深が浅い場所(10cm以上)や水草・ゴミがある場所でもスムーズに全方向へ移動ができます。

■提供サービス

本機体を利用した橋梁点検サービスの提供を行っております。
点検のお問い合わせ

3 今後の展開

 当社は、”支える人を、支えたい”という理念のもと、今後も公共インフラの老朽化等の社会問題解決に取り組む事業者様を支援するソリューションを展開し、社会課題の解決に社員一丸となり取り組んでまいります。

建設技術展2022近畿等にて展示予定

・2022年10月11日(火)、12日(水) 九州建設技術フォーラム2022

・2022年10月13日(木)、14日(金) 建設技術フォーラム2022inちゅうごく

・2022年11月9日(水)、10日(木)  建設技術展2022近畿

・2022年11月16日(水)、17日(木) 建設技術展2022関東

※展示は全て、本機体開発にあたり現場施行を協同で実施した株式会社エイト日本技術開発様のブースにて行っております。

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