TOPプレスリリース株式会社エイト日本技術開発と橋梁における第三者被害等の危険性がある損傷抽出AIの共同研究ー高度なインフラ点検サービス実現をめざしたAIを搭載したクラウドシステムの活用ー

株式会社エイト日本技術開発と橋梁における第三者被害等の危険性がある損傷抽出AIの共同研究ー高度なインフラ点検サービス実現をめざしたAIを搭載したクラウドシステムの活用ー

 この度、当社は総合建設コンサルタントである株式会社エイト日本技術開発(本店:岡山市北区、代表取締役社長:小谷 裕司、以下エイト日本技術開発)と、「橋梁における第三者被害等の危険性がある損傷抽出AIの共同開発」(以下、本AI)を行いました。

 この共同開発したAIを橋梁点検に活かすことで、今後、建築50年以上の橋梁が増加のピーク期を迎える中、法定化された橋梁定期点検現場において、即座に落下等の危険性がある損傷への緊急対応を可能とし、事故や第三者被害の防止を実現することを目指します。

1 背景

 日本の公共インフラは老朽化、点検補修に携わる技術者の現象が社会問題となり、点検業務へのICT活用による効率化が求められております。

 特に橋梁点検分野においては、平成31年3月の橋梁定期点検要項の改訂に伴い、従来の近接目視に変わり、点検支援技術の活用が可能になったことから、エイト日本技術開発と当社は、ドローンを活用した点検の効率化を両者で推進してまいりました。

 今後、建築50年以上の橋梁が一定ボリュームで増加し続けることから、点検業務におけるICT活用は、効率化に留まらず、老朽化や損傷の発見と対応を迅速に行うことへの活用で、事故や第三者被害の防止を実現することが求められてまいります。

 そのような背景を踏まえ、ドローン撮影で点検業務を大幅に効率化した次のステップとして、両社で緊急対応等に特化したAIを共同開発し、AIによる点検業務の高付加価値化(事故や第三者被害の防止)に取り組むことにいたりました。

2 共同開発AIの概要

(1)開発内容    

・ドローンの空撮画像から、危険性のある損傷を抽出するAIの開発

・5種類の損傷(鋼材/塗膜剥離、コンクリート浮き、鉄筋露出、腐食錆、補修シート内浮き)

 

塗膜剥離
コンクリート浮き
鉄筋露出

(2)用途

・橋梁点検においてリアルタイムにドローン空撮画像に対してAIを活用し、現場及び遠隔の事務所等から即座に落下等の危険性損傷を抽出し、発注者への迅速な報告と修繕等の提案を想定

・災害発生後の緊急点検等において、ドローン空撮とAIを活用した緊急スクリーニングの活用

(3)両社の役割

<当社>

・インフラ点検向けAI開発によって培ったノウハウやデータを活用した高精度なAIの開発

・インフラ点検用AIプラットフォーム(Waymark Cloud-PQRS-)の提供

<エイト日本技術開発>

・数の橋梁点検実績と知見による危険性の高い損傷データの提供

・インフラ点検用AIの活用に関するオペレーション等検討

3.今後の展開

 エイト日本技術開発との本開発については、2022年度の橋梁点検において、順次、本AIの活用とオペレーションや仕組みを検証し、本技術の国交省の点検支援技術性能カタログへの掲載も視野にいれ、実装に向けて取り組んでまいります。

 また、当社は、”支える人を、支えたい”という理念のもと、当社が提供するAIを搭載したクラウドシステム(Waymark Cloud-PQRS-)の活用、様々な対象構造物に沿ったAIの共同開発を推進することで、今後も公共インフラの老朽化等の社会問題解決に取り組む事業者様を支援するソリューションを展開し、社会課題の解決に社員一丸となり取り組んでまいります。

インフラ点検における自動検査が可能なAI搭載クラウドシステム(PQRSシステム)の販売を開始

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