米国 Sunflower Labs Inc.と代理店契約を提携し、完全自動飛行/防水対応の巡視向けドローンシステム「Sunflower Labs Beehive System」の取り扱いを開始

当社は、この度Sunflower Labs Inc（本社：米国 California および スイス Zurich, 以降Sunflower Labs Inc社）と日本初の代理店基本契約を締結し、完全自動飛行/防水対応の巡視向けドローンシステム「Sunflower Labs Beehive System」の取り扱いを開始いたします。

１．Sunflower Labs Incとの提携に至った背景

　日本では、全国に広がるインフラ設備の巡視員や、不審者をいち早く確認する警備業務における点検員・警備員の不足等により、安全・安心・安定した高品質なサービス維持が喫緊の課題となっております。
　日本においてドローンは、既に様々なインフラ点検や空撮といった分野で幅広く活用が進んでおり、現場作業者の安全確保と業務効率化につながるソリューションとして注目されております。
　しかしこれまでの運用は、現場において人手によるドローン操縦が前提であり、現場での人的作業を完全にドローンへ置き換えることには多くの課題がありました。
　近年は、無人地帯及び有人地帯におけるドローンの目視外運用であるレベル３やレベル４（※）の運用に向けた法整備が着実に進んでおり、ドローンの広範な利用が多くの注目を集めております。
　当社は航空法の改正、ドローンの可能性拡大を見据え、米国で2016年に創業され、防水性に優れかつ高い飛行安定性と着陸性能を有するSunflower Labs Inc製ドローンシステムを用いて、2020年度よりNTTグループが保有する情報通信インフラの維持管理を目的としたドローンの遠隔操作による、自動巡視ノウハウの蓄積に努めてまいりました。
　このような背景のもと、当社はSunflower Labs Inc製ドローンシステムの利活用の場を広げ、自律飛行による更なる人的作業の効率化を促進するべく、同社製ドローンシステムを用いた受託型ビジネス及び、同社機体のレンタルサービスの開始するに至りました。

（※）レベル３「無人自体における目視外飛行（補助者の配置なし）」、レベル４「有人地帯における目視外飛行（補助者の配置なし）」

２．機体の特徴

遠隔操作による自動飛行が可能
　Sunflower Labs 社製専用のソフトウェアに事前に飛行ルートを計画・作成をすることで、実際の現場にて操縦者が手動でドローン操作をすることなく、遠隔地よりドローン（Bee）が自動で飛行を開始し、設定したルートを飛行後に専用のドローン充電器（Hive）へ安全に着陸することが可能です。
　これにより、今後は現場作業に向けたドローンパイロット派遣の調整が不必要となる未来が訪れます。

防水対応で雨天等様々な気候下での飛行が可能
　防水性能を備える事で、雨、風、雪ほぼすべての気象条件で動作することが可能です。これにより、本システムを屋外に長時間配備する運用が可能となります。

自律飛行時に障害物を検出し回避が可能
　自律飛行時に機体が有するセンサーにてリアルタイムに全方向の障害物を検出し、衝突を回避することが可能です。
　回避後は、障害物を避ける飛行ルートを自動で再度計画いたします。

急速充電が可能
　機体が専用のドローン充電器（Hive）に着陸すると自動で充電が開始され、1回あたり20分以下で完全に充電をすることが可能です。

３．システムのスペック

４．サービス概要
　本機体を利用した受託型サービス及び機体のレンタルサービスとしてご提供いたします。サービスの詳細につきましては、問い合わせフォームよりお問い合わせください。

５．今後の展開
　当社は、今後も公共インフラの老朽化等の社会問題解決に取り組む事業者様を支援するソリューションを展開していくと共に、そこで獲得したデータ・ノウハウを活用したAI強化、社会実装をめざします。

＜導入事例＞

愛媛県今治市にて全天候型自動航行ドローン「Sunflower Labs Beehive System」を活用した港湾巡視の実証実験を実施

通信ビルの外壁及び鉄塔維持管理効率化に向け全天候型自動航行ドローン「Sunflower Labs Beehive System」の実証実験を実施