愛媛県今治市にて全天候型自動航行ドローン「Sunflower Labs Beehive System」を活用した港湾巡視の実証実験を実施
愛媛県が開催するトライアングル愛媛事業へ参画し、線状降水帯など近年発生する災害発生時の初動処置の迅速化を目的に、全天候型の自動航行ドローン”Sunflower Labs® Beehive System”を用いて、今治市管理施設の富田新港の防舷材破損状況を定期的に巡視する実証実験を実施しました。
目視による点検はコストが高く効率化の必要性あり
今治市の富田新港では、港に入港する貨物船との接触により港を保護する防舷材設備の劣化が通常の経年劣化なのか、事故による損傷なのかの判断がつかないことに悩まれておりました。
劣化状況の確認等には人手を要しており、設備の巡視作業の効率化が課題となっておりました。
そこで当該課題の解決を図るために、全天候型の自動航行ドローン”Sunflower Labs® Beehive System”の自動飛行により定期的に湾岸の防舷材の画像を取得し、設備を巡視する作業の効率化に関する実証実験を実施しました。
実施内容
実施場所 | 愛媛県 今治市 富田新港 |
目的 | 全天候型かつ自動航行型ドローンを用い以下のことを検証 ・運用における効率性の確認 -人手による巡視作業と、ドローンで自動航行し撮影する時間の計測。 ・運用における安全性の確認 -様々の気象条件下(夜間・雨・風)で安全な飛行が可能かを確認。 ・運用における品質の確認 -撮影データにより、防舷材の破損状況が読み取れるかを確認。 |
実施内容 | 湾岸の防舷材に対して、早朝から夜間に渡り事前に指定したルートの自動飛行及び、指定ポイントからの写真撮影を実施いたしました。 |
活用をご支援したJIWのことはどう思われたか
「技術者が減少するなか,増加する老朽化インフラの維持管理に人手を要しており、どのように効率化を図っていくのか、ということは当市だけでなく,全国自治体の大きな課題であると考えます。今回のJIWによるドローンを活用した自動巡視は、まさに我々が抱える課題を解決する手段になりえるものです。また、実証実験では、施設が供用中であっても、安全に実施頂き良かったと思います。」と評価を頂けました。
ドローンポートの利活用の幅を拡大し、インフラ設備の維持管理の更なる効率化の促進
今回の実証実験により、全天候型のドローンを用いた自動航行による湾岸巡視を今治市管理下の富田新港で行うことで、夜間監視には引き続き課題は残るものの、日中帯においていつどのタイミングで防舷材設備の破損が起こったかを正確に把握する事が可能であることが分かりました。また、一度作成したルートは再利用が可能であり、巡視作業の効率化において一定の成果を出すことが出来ました。
今後も、警備や巡視といった人手負担の大きな領域でのドローンポートシステム導入に向けたサービス及びシステム開発を行っていきます。
参考URL:TRY ANGLE EHIME
https://dx-ehime.jp/
参考URL:今治市
https://www.city.imabari.ehime.jp/
参考URL:利用ドローンの紹介
Sunflower Labs
https://sunflower-labs.com/
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