TOP導入事例複数の新技術を統合的に運用することによる建設マネジメントの生産性向上

2021.02.07

複数の新技術を統合的に運用することによる建設マネジメントの生産性向上

滋賀県に本社を構える、ゼネコンの株式会社桑原組様は、野洲川において主要バイパス事業の橋梁下部工工事、河川土工の現場でレーザースキャナーや、過積載防止システムなど様々な技術を試行運用されています。その一つの現場巡視作業の効率化として、JIWが提供するSkydio 2が活用されました。

技術導入を阻む多くの課題

「i-Construction」の推進によって施工現場の省人化は進展をみせてきていますが、更なる新技術の導入展開に向けては、習熟度が求められるケースが多かったり、コストが障壁となったりと、技術導入を阻むといった課題が存在します。

そこで桑原組様は、JIWが提供する障害物回避機能を有する自律飛行型ドローンSkydio 2に注目し、活用を試行されました。さらにクラウド型のマネジメントシステムを組合せ導入することで、受発注者間で情報共有を可能とするシステムを構築し、その有効性を検証しました。

高圧線が近接する建設現場への導入も可能に

今回の試行では、河川土工現場の日常変化を効率的かつ高品質に把握するためにドローンが活用されました。JIWが提供した自律飛行型ドローンのSkydio 2は、現場で複数の重機が運用されている中、点在するバックホウを自律的に避けながら、定点写真を撮影することが可能です。

桑原組様からは「Skydio 2は操作の習熟が不要で小型のため、高圧線が近接する建設現場への導入も可能となった。」とコメントをいただきました。
新技術を導入する際は、不慣れな作業や操作は現場に負担を強いるため、この扱いやすさはとても重要な点であるといえます。

JIWの点検チームは、事業の推進、ドローン撮影や自動操縦のレクチャーなどがメインでしたが、工期が十分ではない中、目的と照らし合わせてどのように運用すると良いかなど、技術導入をサポート、報告をとりまとめました。

今後は新技術やドローンの活用を推進

今後桑原組様は、現場監督の労働時間短縮をはじめ現場作業の効率化をめざして、新技術やドローンの活用を推進していかれる方針です。
新技術、自律航行型ドローンが普及すれば、監督業務である巡視の省人化、現場や構造物の3次元化が進んでいき、施工現場における生産性向上の取り組みとして活用が期待できます。